俺たちの反抗
慌てる俺らに斉藤は言う。

「大丈夫だ」

ホッとする。

みんなが力が抜けたようになる。

「誰もきてないよ」

見張りが安全を告げる。

「よーし」

斉藤が校長を抱えながら拡声器を取ろうとする。

「ぎゃあああ」

校長は発狂しそうな悲鳴をあげている。

「うるせえなあ」

クボタが校長をひっぱたいた。

校長はその瞬間黙る。

子供のようだ。

クボタが拡声器を斉藤に渡し、校長を抱えるのを交換する。

「要求を受け入れなければ、こいつを落とすぞ!」

斉藤が叫んだ。

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