俺たちの反抗
母がマイクを持つ。

俺は聞きたくない。

ひどく動揺する。

「やめろ!!」

俺は叫んだ。

だが母は喋りだした。

「許してください。いろいろ迷って、今話しています。まず、こんな母ですいません。あなたが苦しんでいることも気づかずにいました。本当にごめんなさい」

母が泣きながら、ハンカチで涙をふきながら話す。

俺の目から自然に涙が溢れた。

なぜだかは分からない。

どうしてかとても悲しくなったのだ。

そんな俺にかまわず、母は話し続ける。

「あなたの気持ちは分かります。だけど、こんなことして何になるのですか」

母が俺の行動を否定する。

「やめてくれ!!」

俺は泣きながら叫んだ。
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