俺たちの反抗
俺は右手にカッターを持つ。

手首を切った。

血すら出ない。

俺はここまできて脅えているのだろうか。

涙がたれてくる。

これではいけない。

本当に死ぬんだ。

遺書を書く。

いじめっ子への復讐。

これぐらいしか俺にはできない。

ただの自殺ではない、抗議の自殺でもある。

もう後戻りはできない。

俺はさっきとは違い、おもいきり手首を切った。

確かな感触があった。

死へのカウントダウンへの感触とでもいえるだろう。

どす黒い血が出てくる。

床に血がボタボタたれる。

これで死ねる・・・。



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