恋するキモチ
一瞬、
松坂先生が
私のことを
抱きしめたの。

これは
夢じゃないよね。

私の妄想?
いや、違うよ。


ハッと我に返ると
もう
松坂の腕は
さっきのように
だらんとしていて
寝息を立てている。

「なんだったの…」
冷や汗びっしょりになった七瀬は
起き上がろうとして
顔を横に向けた。


えっ・・・
あぁっ・・・
顔が
顔がぁ・・・
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