恋するキモチ
テストが終わり、部活が再開しても、俺の練習は再開できない。
走ることだけが生きがいなのに、今の俺は生きがいを見出せない。

そうとう変な転び方したんだなって篤朗が笑うけど、死活問題だよ。


こんなでも、部活には出て、ずっとマネージャーみたくみんなのタイムを計ったり、準備手伝ったり。
しかも、俺はずっと七瀬先生の側にいる。
長距離走だから仕方ないんだけど。


じーっと先生の顔を見てしまう。
ふいに目があって、慌ててそらしてみたりするものの、気になっちゃうんだよな。


はあーあ。

走りたい。
ダッシュしたい。

そうしたら、この胸のモヤモヤが消えそうなのに。

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