恋するキモチ
松坂先生に
避けられている
私はといえば

徹平くんを
避けている。


教科控え室での
昼食を避け、
第二理科室で
お弁当を食べている毎日。

もしかしたら
松坂先生の香りが
残っているかもしれないと選んだ教室だったけど、
現実は
薬品の匂いしか
しなくて。


でも
いいんだ

ここなら
誰も来ないから



彼は
ストレートに
直球を
投げてくるから

私は
受け止められなくて
きっと
逃げてたんだね
< 191 / 267 >

この作品をシェア

pagetop