恋するキモチ
俺が目を開けて目覚めた場所




それは病室だった。

「徹平くん」
七瀬先生が声をかける。

「…はい。ここ…」
ゆっくりと顔を動かす。
薄黄色のカーテンに仕切られ、俺はベットに寝ていた。

「ゴールした時に倒れたの。松坂先生呼んでくるね」
七瀬先生は静かにそう言って、カーテンを開け、病室を出て行った。

倒れたんだ、俺…。


せっかくの試合だったのに

バカ…

小さなため息が出る。
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