聖花学園~花よ咲き誇れ~2
 
「っはあ~」

 わたしは優姫先輩の背中を見送りながら、いつの間にか止めていた息を吐き出す。



 わたしは流依が好きだと気付いた。

 ただ一人を決めてしまった。


 ……なのに、今みたいに先輩達に接近されると、やっぱりドキドキしてしまう。


「わたし、優柔不断なのかなぁ……?」


 ただ一人を決めてしまったはずなのに、何だか不甲斐ない気分だった。




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