聖花学園~花よ咲き誇れ~2
「顔色、悪いな……。気分でも悪い? それとも何かあった?」

「っ!」


『何かあった?』

 その言葉にピクッと少しだけ肩を震わせる。



 “何か”はあったけど、言うわけにはいかない。

 言えるわけがない。



 あれほど学園長に注意されていたのに……。

 それも忘れて呉羽先生に警戒もせず近付いた。

 そしてその結果があの写メだ。


 恥ずかしくて悔しくて、会わせる顔もない。


 そう思うと、尚更顔が下を向く。



 すると、頭にそっと翔子先輩の手が触れた。


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