ラブ・ウイルス


今まであたしの机に置いていた手をバンッと叩いて、自分のクラスに戻っていく尚。


「なんなの、あいつ?」


ついさっきまで、おちゃらけてたのに。


頬杖をついて、真保に視線を送った。


「まぁ、桐谷くんは早紀ちゃんの事大好きだからさ。大事にされてるんだよ」


「まさかぁ。あいつ、絶対誰にでも言ってるんだよ。好きとか愛してるとかをさ」


「それは違うよ、早紀ちゃん。桐谷くんは1年生の頃からずーっと早紀ちゃんの事が好きなんだよ」


だって、散々ノロケ話聞かされたもん。
と続ける真保の言葉をなんとなく聞きながら、真保を見る。



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