愛と青春と追憶の みどる。
彼は、

言いました。


「ははは」

「なんだ。そうだったのか。」

「でも」

「言ってくれるのが」

「一ヶ月遅いよ...」

 
一ヶ月? 遅い?


私は、

その意味不明なみどる攻撃で、

そのままリングに、倒れそうでしたが、

なんとか、質問のみどるを、

返しました。


「えっ」

「それはどういう意味?」



彼は、

目にあふれたみどるが、

こぼれないように、

より一層、笑顔になって、

こう、言いました。



「うん。あのね。」

「最初にエレベーターでさ」

「突然変な質問してきたでしょ。」

「なんか」

「すごく変な子だなって思ったんだけど。」

「なんとなく」

「いいなーと思っていて...」

「それで、一学期の間は」

「毎日一緒に授業を受けていたから」

「毎日会えるけど」

「夏期講習がはじまると」

「講座も別々だし」

「あんまり、会えなくなるから」

「それで、夏休みになる前に」

「こっちから電話番号を聞いたんだ。」


「でね。前に夜に電話したときあったでしょ。」

「なんかさ、」

「すごく早く電話」

「切りたがってるみたいだったよね。」
 
「でさ」

「花火に行ったきり」

「夏休みの間」

「全然電話してくれなかったでしょ」

「それでさ。なんか」

「嫌われてるのかなと思ってね。」

「そうするうちに」

「夏期講習で、あの子と知り合ったんだよ。」

「でね」

「同じ思いはしなくないから」

「あの子には」

「知り合ってすぐに」

「告白したんだ」



「それで 今」








「つきあっているよ」









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