☆ピュア姫と腹黒王子★





「…知らなかった」


「あたしも始めは気づかなかったよ。ただ、"整った顔だなぁ"て感心しかしなかった(笑)」



………おい。


桜は俺にぶつかったときそんなこと考えてたのかよ。



「…俺は不思議だったね。」

「……………へ?」


「教師に対して毒吐きまくる奴が誰からも慕われてて」



興味をもったんだ。


近づいたら、


手に入れたくなったんだ。






「……桜。行こう」


立ち上がった俺は手を差し出した。



きゅっと桜の手を握って歩きだす。




「…あれ、並び直しだな」


「あ゛。ごめ……」



本当に申し訳なさそうな顔をする桜を見てクスクス笑う。










なぁ、桜。


……運命ってもし本当にあるなら





あの日俺達がここで出会って

俺の転校先が桜の通う学校だったのは…



ただの偶然じゃなくて、

運命だったのかな。







そうだと、嬉しいな。





俺…幸せだ。

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