☆ピュア姫と腹黒王子★



あ、そういえば今…喧嘩中なのか。



「いーえっ、ナンデモアリマセン」



タタタッと逃げる。





──ドンッ!!

いった……



誰にぶつかったのか、少し申し訳なく思っていると上から声が降ってきた。


「ごめんね?余所見しちゃってた……」


この声は……


顔を見るとシュンっとした顔の流架様。



うわぁ〜っ、整った顔立ちだなぁ。

ふむふむ、これがいわゆる"イケメン"なのね。



「……どーしたの?」


怪訝そうな流架様。


やばっ!
マジマジと見すぎた!!


「あ…いえ……」


ってちがーうっ!


あたしはヤンキーなんだった!!!



「…気ぃ付けろ!」



ごめんね!流架様っ!!

ぶつかってごめんね!


あと理不尽なヤンキー論も言っちゃって(汗)


でもあたしのメンツのためだっ!



我慢してくれいっ!!




< 4 / 316 >

この作品をシェア

pagetop