とある青年の復讐劇
しかしその先に、荊徒紫苑は存在しなかった。



「……廃墟でナイフ一本だけの生活してれば、銃弾の避け方なんて嫌でも覚える」



それは特異なまでの素質を持っていた彼にしか出来ないことなのかもしれないが。



とにもかくにも、紫苑のダガーナイフは、桐堤梓の右腕を抱えるように、その首筋に当てられていた。
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