硝子の靴 ~夜帝の紅い薔薇~少女A~
私は、静かに電話を切った。

電話の声に、声をかけてきた時とは、違った印象を受けた。

声をかけてきた時には、不真面目そうな軽い男の人という印象だったが、電話の声は、丁寧な言葉使いのせいもあってなのか、大人な男性という印象だった。



携帯と閉じると、携帯と名刺をバックにしまい、私は、家へ帰ろうと思い、椅子から立ち上がった。

そよ風が吹く。

私は、その場所を後にした。

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