社長と恋
「関係あんだろ。
俺の部下だぞ。
いいから離せ!」
グイッと菊地の手を掴むと、菊地は山崎を見た。
「…なぁ、俺ずっとお前とやり直したかったんだ。
お前が俺の事好きじゃないのはわかってたけど、やっぱりまた会えて嬉しかったから…」
山崎は困った顔で、ごめん…と呟いた。
「俺の事好きじゃなくてもいいからさ…」
『無理だよ。
ごめんなさい………』
菊地は山崎の頭をポンポン、と撫でて力なく笑った。
「分かった………。」
スッと菊地は行ってしまった。