社長と恋
「そんな顔しないでよ!
あたしもう真琴の事大丈夫だから!
あ~あ~それにしても心ちゃんいいなぁ!」
『え?』
「誰もが羨むよね!
心ちゃんってシンデレラみたい!」
『シンデレラ?』
「冴えない女の子がお姫様になっちゃうって話し。
いいなぁ!」
『お姫様って…。
大げさですよ~』
あたしがそう言って笑っていると、優華さんがキョトン、とした顔であたしを見つめているのに気が付いた。
「……あれ?
もしかして心ちゃんまだ聞いてなかった?」