社長と恋
言われた通り帰りは会社内のソファーに座って待っていた。
あんなに寒かった冬ももうすっかり春だな~。
ぼんやりそんな事を考えていると、後ろから足音が聞こえた。
秋元さん?と思って思わず振り返った。
「‥誰かと思った。」
『…優華さん…』
相変わらず綺麗な服に身を包んだ優華さんはヒールを鳴らしながらこちらに来てソファーに座った。
「真琴待ち?」
『あ、はい…』
気まずくてうつ向き気味なあたしに気付いたのか、明るい声で話しかけてきた。