ゆるゆる恋愛事情
「顔、真っ赤」
「だって、ちか…い…!」
「どいてほしい?」
私はおもいっきり頷いた。
「嫌って言ったら?」
「……!」
何、もしかして勇気くん…
どえす…?
「悪質!」
「ふはっ、ごめんな…意地悪しすぎた…」
勇気くんはそう言っていつもの笑みを見せて立ち上がり、手を差し伸べた。
私は黙ってその手をとり起き上がる。
「清水さんはウブなんやね〜可愛らし〜」
「えろ教師…!」
「オトコノコは狼さんですから?」
にっこり笑う勇気くん。
私は思いっきり嫌な顔をしてやった。
「大体、簡単に可愛いとか言うやつにろくな人は居ないんじゃないですか〜」
「ん?あぁ、だってさっきのは清水さんあまりにも可愛いすぎやん」
「……」
おかしいな、また顔が暑い…
「また真っ赤。照れ屋さんやね〜!」
これ、違う…
照れ屋とかじゃなくて…
「ゆーき、くんだから…」
「ん?」
ピンポーン
「あ、もうピザ来た?」
「うそやん、早っ」