ゆるゆる恋愛事情
勇気くんは財布を取って、あわてて玄関のドアを開けた。
どうやらピザが届いた見たいだ。
なんて早業…
ん、でも20分はたってたんだ…
「ピザ届いたで〜!」
「よっしゃ!食べよう!」
私はスキップしながらテーブルまで行く。
「スキップ…」
「何か?」
「ほんま、面白いなー、と。」
「またそーやって。勇気くんのが面白いよ!」
「いやいやいやいや〜」
へらへら楽しそうに笑う勇気くんに、何だかよく分からないもやもやを感じた。
「そういえば、清水さんケータイすんごい鳴ってたよ」
「え…?誰だ…?」
私はカバンからケータイを取り出して開いた。
「わっ…」
高須、くんだ…
そうだ…さっきシカトしちゃったんだ…
メールが2件と、着信が1件。
まず着信を見て、メールを開くと、「なんかあったの?」「電話していい?」と入っていた。
「まじかぁ…」
勇気くん、居るし。
電話はちょっとな…
とりあえず、大丈夫だよって言っておこう。もうお風呂入って寝るからでいっか。
ちょっと時間早いけど。