ゆるゆる恋愛事情
そういえば、
「勇気くんは?」
「は?」
「彼女、とか」
「清水」
「は?」
「ぼくね、私生活寂しいねん」
あぁ、そういうこと。
勇気くんもなかなかかっこいいけどな、私のタイプでは無いけど。
髪の毛とかふわふわで可愛いのに背高かったりして。
「勇気くんのが頑張った方が良いんじゃないかな…」
「確かに24歳って一番輝けるしな…」
「うち20代が一番かっこいいと思うよ」
「何それ告白?」
「ばーか」
「すんません」
勇気くんはしょぼんとした顔をする。
こーゆーのは、可愛いなと思う。ま、所詮教師と生徒だし、どうにかなることは無いんだけどさ。
「私、帰るね」
「おー」
「じゃ、また明日」
「ばいばーい」
勇気くんはにこっと笑って私に手を振った。