ゆるゆる恋愛事情


―――次の日


「……頑張って、みようかな」


メールくれたってことは少なからずうちのこと嫌いでは無いってことだ。


「先生応援したるよ?」


そう、私はいつものように保健室に入り浸っていた。


ただ、今日はサッカー部を見学していた。


「勇気くんはさ」


「はい」


「ありえないけど、私が好きって言ったらうれしい?」


「そりゃ、好きって言われて嬉しくないわけないやろ」


「そっかぁ…」


遊びに、誘ってみよっかな…


なんて。


「あれ?高須くん居ない」


「ホンマや」


おかしいな、と思っていると、保健室のドアが開いた。


「榊原先生、こけました〜…って、清水さん?」


「た、高須くん…!」


勇気くんを見ると、にやりといたずらっ子みたいに笑って高須くんの膝を見た。


「えらい豪快に…座って清水とお話でもしとき」


なっ、勇気くん!


「こ、こんにちは。足、大丈夫…?」


「大丈夫だよ、ありがとう」


「そっか、よかった〜」


「ふはは!」


高須くんはいきなり笑いだした。


「え、何?!」


「やっぱ清水さんゆるいな〜って」


「っ…また言われた…」


「かわいいじゃん、ふわふわしてて


ふわふわ…
ってか…かわいい!?


顔面爆発しそうになって、勇気くんに助けを求める。


「ほい!終わった!」


「先生ありがとー、清水じゃあね」


「あ、部活頑張って…!」


高須くんは最後まで笑顔でありがとー!と言って去っていった。


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