ゆるゆる恋愛事情
「ただね」
「ん?」
「ぼくが思うに、可愛いなんてさらっと言うやつにろくな奴はいいひんねん」
………つまり?
「焼きもち?」
「ちゃうやろ〜!」
すぱーん!
私が真顔で尋ねると、勇気くんは私の頭を思いっきりファイルで殴った。
「痛い!体罰だ!」
「きみが悪いし!ぼく悪くないし!」
「勇気くんむかつく〜!」
「むかついて結構!清水なんてしらーんっ!」
「また拗ねて…」
勇気くんってば本当子供!
それでも教師かよぅ!
「勇気くんのばーか!さよーなら!」
私は勢いに任せて保健を出た。
勇気くんはシカト。
………むかつくー!