涙の色は
「あ…あのぅ…命さんが…」

「ああ、いいよいいよ」
「で…ですけど…」

「気にしなくてみぃんですよ先輩。新庄先輩はあれがデフォです。」

「え…いや命さんはそんな人では…」

あはははは。
あはははははは。

現実ってなんだっけなー
「だ、大丈夫ですか?」
陽菜に揺すられ、やっと正気に戻る。

「…なんで現世さ」

「待ってください。私は陽菜って呼んでくださいね?」

「あ、うん。陽菜さんがここに?」

「れ、蓮さんが“命の家で勉強会だ。こい。”とメールでいっていたので…」

やはり蓮かー。
やっぱり蓮なのかー。

「と、とりあえず勉強をしような!」

「早くやりましょうよせんぱーい。」

「あ、そうですね。」

チッ
やはり蓮は始末しておくべきだったか?


まあ陽菜さんが来たからいいとしてやるか。

< 5 / 20 >

この作品をシェア

pagetop