愛ノアイサツ
私がそう訪ねると、急いで首をふってすっごく嬉しそうに私に笑いかけた。

「いや、なんだか信じられなくて・・・すごく嬉しいよ。ありがとう。」

顔を赤らめながらそういう城田さんを見て、あぁやっぱり渡してよかった、って思った。ふわって胸の中が暖かくなる。こんな気持ち初めてだ。

「雪乃ちゃんの誕生日はいつ?」

「私は12月24日です。クリスマスと一緒なんですけど。」

「そっか、じゃぁ、ちゃんとお返ししなきゃね。」

「そんな、いつもたくさんもらってるからいいですよ。」

「そういうわけにはいかないよ。何がいい?」

穏やかな表情で私に尋ねる城田さん。顔は笑ってるけど、有無を言わせずって雰囲気だ。

「えっと、う~ん・・・私ほしいものってあんまりなくって。」

「そっか、じゃぁ僕が考えたものでもいい?」

「高価なものは受け取りませんよ?」

なんだか怖くなって一応釘を刺しておく。

「くすくす、分かった。気をつけるよ。」

そういって城田さんがもう一度私の渡したペンダントを見て微笑んだ。


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