お姫様と7人の王子様
「けど皆そんな私に失望しないで」
そう呟き終えると、薙刀を構えた。
そして鋭い視線を送り、低めのトーンで言った。
「そんな事を考えているなんて、救世主のくせに弱くて、頼りないわね……だから相応しくないあなたに代わって、私が救世主になるわ」
そういうと、薙刀を振りかざしながら、突進してきた。
殺される。
そう思った瞬間……。
パサリと布と布が擦れる音と共に目の前が暗闇に包まれた。
「今のは……夢?」