お姫様と7人の王子様


「けど皆そんな私に失望しないで」



そう呟き終えると、薙刀を構えた。

そして鋭い視線を送り、低めのトーンで言った。



「そんな事を考えているなんて、救世主のくせに弱くて、頼りないわね……だから相応しくないあなたに代わって、私が救世主になるわ」


そういうと、薙刀を振りかざしながら、突進してきた。


殺される。

そう思った瞬間……。


パサリと布と布が擦れる音と共に目の前が暗闇に包まれた。



「今のは……夢?」
< 32 / 39 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop