お姫様と7人の王子様
ギシギシと歩く度に私の足音がする。
それでもなるべくティック達を起こさないように、足音をたてないように私は向かう。
階段を下りて、向かって右側に歩くと、キッチンにはすぐつく。
ついてから、キッチンのドアをゆっくりと開けるとピカッと光がさしてきた。
予想外のその明るさに瞼を閉じると声が聞こえてきた。
「誰で……あぁルイ様でしたか」
少し低めの男性の声…ビルさんの声である。
未だに眩し過ぎて、瞼を開けられないため、彼がどんな表情だとか、何をやっているかわからなかった。