お姫様と7人の王子様
「そんな、大丈夫ですよ。そんな風に言う人はいません」
何か裏のありそうな微笑を浮かべていわれたら、大丈夫ですとしか言えなくなる。
「そうですか、なら良かった。そしたら……」
そうふわりと笑いながら、何か思いだしたような表情をして、ティーポットを持った。
「お茶のお代わりはいりますか?ルイ様」
そんな彼を見ていたら、なんだか安心感ににたものが胸の中を駆け巡り、段々と眠気が襲ってきた、もう大丈夫だろう。
きっとまた彼女にあっても、今度は彼が助けてくれる。
そう思ったら、あくびが一つ出た。

