夢の、現実
あの後私語をしていた事を担任にこってりしぼられた。
しかも、これからやる何かの準備を手伝わされるなんて…。

「もう!綾女のせいなんだからね!」

責めるように綾女を睨んだ。

「ジュース奢るから許してよー。しかし…」

不思議そうに遥を見つめ出す綾女。
一体どうしたって言うのだろう。

「あんたも、なんで本宮先生みたいな鬼畜がいいわけ?もっと良い人は沢山…」

「な、何言ってるのよ!」

本宮先生は確かにカッコいいし、尊敬しているけど恋愛感情なんてない。確かに少しばかり写真持ってるけど、それに…

「私は先生を尊敬してるの!」

「はいはい、遥がそういうなら信じてあげますよー。ところで、」

何やるんだっけ?という風に首をかしげた綾女に隠れて、溜め息を付いた。

「息抜きでこれからやる、先生と鬼ごっこの準備だよ」
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