夢の、現実
…私のペアは違うクラスの人らしい。
誰だろう?

「ペアって久遠だったのか。」

いきなり後ろから声がしたのに驚きながら、

「いきなり声かけないでよ…。驚くじゃない、嶺くん。」

とりあえず、ペアの相手としては申し分ない。かなりラッキーだ。


「あと十分か…。」

腕時計を確認しながら、嶺君は言った。

「とりあえず、どこに逃げる?やっぱり人込みに紛れる?」

木を隠すには森の中でしょ!と思いながら提案する。

「そうだな、とりあえず街に行ってみよう。」




この時の、この判断が。
私達を狂わす選択肢だったなんて、まだ誰も知らなかった

…なんてありきたり過ぎて言いたくないけど、突然の事故のように世界が全て変わってしまったんだ。
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