リカと私の藁人形
あたしの悩みは誰かに言えるようなものじゃなかった。

いや、もしかしたらいえる人がいなかっただけかもしれない。

あたしはみんなと表面上しか、仲良くしていなかったからみんなと距離を感じていて「親友だよね?」と言い寄ってくる女の子にあたしは言い返す言葉がなくて沈黙したことがある。

彼女は冷たい表情でこちらを見て「じゃーね。」と空気のように軽い言葉を吐き捨てて、それ以来口をきいてない。

それぐらいあたしは人間不信に追い込まれていた。なぜならあたしは親友に死ねとまで言われたのだから。
< 2 / 51 >

この作品をシェア

pagetop