リカと私の藁人形

あたしは、その日の帰り道、きっと許してくれないであろう朋子のもとに謝りに行った。

朋子はいつもどおりの顔で帰っていた。

あたしは、もしかしたら「別に怒ってないよ。」とという許しの声が聞けるのではないかと少し期待していた。

あたしは朋子のもとに走った。するとワイシャツが、泥水のせいで少し茶色になっているのがわかった。

あたしは、声を振り絞ってこっちを向いてくれない、朋子に謝った。

「ごめんなさい!」

するとあたしよりも大きな声で朋子が答えた。
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