リカと私の藁人形
「親友だよね?」

あたしは、泣きそうだった。いやもしかしたら泣いていたのかもしれない。

朋子が「なんで泣くの?」と優しくいっくれた時あたしはすでに泣いていたと思う。

後の男子が「早くしろよ。」とせかしてきた。

朋子はもう一回聞いてきた。

「親友だよね。」

あたしは、それに答えた。

「ごめんね。」

あたしは、朋子に泥水を顔から掛けた。

クラスは、恐ろしいほど笑い声に包まれた。

それ以降の記憶はない。
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