リカと私の藁人形
「あんたなんか死んじゃいなよ!!!」

あたしは、固まった。

さっきまで許してくれるビジョンが浮かんでいたあたしには、少し受け入れがたいことだったのかもしれない。

その意味を理解したのは家に着くころだった。

あたしは自分の部屋で一晩中泣き続けた。母さんが「なに、わめいてんのよ!うるさーい!」

とドアの前でわめき散らしているから、あたしは無理やり泣きやんだ。

母さんだって昔はこんな、娘が泣いているのにうるさいなんて言う人じゃなかったの。

これもあたしが悪いの。
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