Sin
数年後、ジャックの所に一通の手紙が届いた。
『先生、元気ですか』
アレクセイからの手紙。綺麗な文字で書かれた三枚の便箋と一枚の写真。
友達ができた事、ジャックに約束した物語が完成した事、月に一度職員同席のもとで両親と面会している事。
『先生に会ってお礼が言いたいです』
次の日、ジャックはアレクセイのいる施設に向かった。
門をくぐると、入口に座っていた少年が駆け寄ってくる。
「先生!」
少し背が伸びたアレクセイは、頬を紅潮させてジャックに飛びついた。
「会いたかった、先生」
ジャックは膝をつき、アレクセイをしっかり抱きしめた。
「……元気だったかい?」
「うん! 先生は?」
アレクセイの明るい笑顔を見て思わず涙が溢れた。