Sin
「シンは母さんに会いたくないんだね」

シンは泣きながら強く頷く。

「この先ずっと、僕と一緒でいいんだね?」

もう一度頷く。ジャックはシンを抱きしめ、さらに尋ねた。

「もう二度と母さんに会えなくても、それでも僕と一緒でいいかい?」

シンは驚いたようにジャックを見た。真剣な表情。

長くはない沈黙の間も、扉の向こうからシンを呼ぶ声が響く。

「シン! 母さんだよ! 忘れたのかい?」

忘れられるものなら忘れたい。

首にかけられた手。喉に食い込む、憎しみの篭った指。大好きな母親に殺されるという恐怖。

怖い。怖い!!

『お前なんか生まなきゃよかった』

俺、母さんの子に生まれたくなかった!

母親との決別。胸が痛むけれどもう会いたくない。もう会わない。

ううん、もう会えない。

シンは涙を拭い、ジャックを見つめた。


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