Sin
「どうした、シン。眠れないのか?」

いつものように微笑むジャック。その笑顔が無理しているように思えて、何だか泣きたくなった。

「……うん」

ぎこちない笑みを返し、シンはベッドから下りる。

何を話したら良いか分からないし、ジャックの為に何かが出来るという訳ではないのだけれど。

ただ無性にジャックのそばに居たかった。

「ホットミルクでも飲むか?」

「う、ん」

シンの元気が無い返事に、ジャックは彼の顔を覗き込む。

「どうした? また嫌な夢でも見たか?」

「ううん」

大丈夫、と答えたシンの肩にクリーム色のハーフケットを掛け、ジャックはミルクを温めた。


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