Sin
「シン、蜂蜜入れるか?」

シンはちょっと考え。

「お酒……じゃ、駄目か?」

ジャックはくすと笑い、肩を竦めて答えた。

「これは先が思いやられるな」

そう言いながらもブランデーと蜂蜜を入れてくれる。

温かい湯気、眠りに誘うような優しい香りにシンはほっと肩の力を抜いた。

俺、お酒好きかも。

「一緒に晩酌出来るなんてやっぱり男の子はいいな」

ジャックはシンより濃い色をしたミルクを一口飲み、嬉しそうに言う。

「じゃあさ、毎日付き合おうか?」

「こらこら」

それは駄目、とジャックは笑いながらシンをたしなめた。

温かくて甘くて、ほんの少し苦くて。体がじわりと熱くなる。


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