Sin
政情は決してシンに味方しなかった。

ルージャの人達と政府の対立は悪化し、正規のルートで移住してきた人までも排除の対象とする議案が持ち上がった。

それに不満を抱いたルージャの人々が起こすデモは増え、逆にルージャ人への暴行事件も起き始めた。

都心から離れた田舎街とはいえ全く影響が無いわけではなく、シンは施設に遊びに行くのを止めた。

「俺のせいでセイジ達の生活を壊したくないから。だから、もう行かない」

施設長や職員達、セイジやナディア達には『なりたいものが出来てそのために猛勉強するから遊びに来れない』とシンは話した。

「本当に良いのか?」

残念そうに聞くジャックにシンは涙目で答える。

「みんなが、俺が行かない事残念がってくれた。それだけで十分、泣くほど嬉しいから」

それに手紙なら肌の色ばれないし、と明るく笑う。

「だから単語練習頑張るんだ」


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