Sin
「シンは黄色と薄緑、どっちが好きだ?」

「俺の質問に答えろ」

ジャックはもうひとつの袋からズボンを取り出しつつ、穏やかに問う。

「“違う”と答えたら、君は信じるかい?」

逆に問い返され、シンは戸惑った。答えはNOだ。信じる気は全く無い。

ただ、ジャックの反応を見たかっただけ。ただ、うろたえる顔を見たかっただけ。

「信じて、くれるかい?」

深い緑色の瞳がこちらをじっと見ている。

ふい、と目を逸らした事が返事になったのだろう。ジャックは微かに笑い、さらに続けた。

「だとしたら、僕が君の質問に答える意味は無いんじゃないかな」


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