Sin
シンが目を覚ました時、時計の針は夜中の二時を過ぎていた。

俺、いつから寝てたんだろう。お腹がぐぅと鳴いた。

テーブルにはきちんと食事が用意され、ジャックは壁にもたれて眠っていた。

一緒に食べようと思ったのか、食事はジャックの分も手付かずのままだ。

こんな時間まで待つか、普通。やっぱりジャックは変な奴だ。

シンは呆れたように鼻で笑い、手を洗おうと立ち上がる。肩から落ちたジャケットを見て呟いた。

「ジャックの……?」

あたたかい温もり、あれは。

シンは眠っているジャックを見つめた。

母さんじゃ、なかったんだ。分かってはいたけれど、寂しい。

シンはジャックに近づいた。


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