Sin
……間に合わなかった。

『もう少し頑張れそうだよ』

そう言っていた、ユーキが死んだ。あまりのショックにジャックはしばらく立ち上がれなかった。

彼はジャックの家に手紙を遺していた。血で汚れた、遺書。

『大好きなジャック。僕なんかと仲良くしてくれて本当にありがとう。

もう少し頑張るって言ったのに、ごめんね。

でも、もう耐えられないんだ。もう、殴られたくない。もう、頑張れない。

父さんや母さんも死ねって。いっぱい、いっぱい殴られた。いっぱい蹴られた。歯が、折れた。

ずっと、僕の事、嫌いだったって。早く死んでって。

だから、そうする。もう、楽になりたい。

ごめんね、ジャック。そして、さよなら』


彼は、親からの虐待を苦に命を絶った。


< 88 / 331 >

この作品をシェア

pagetop