1/2 〜危険なベターハーフ〜


彼女が手のひらを暖めているココアの水面が静かににわかに、波打ち立っていた。



「美羽ちゃんじゃない。

彼女は家すら知らないんだから」


「でもっ」

どうしても彼女にしたいのか。


美羽ちゃんが何をしたと言うんだ。

何も俺にはしてくれたことはない。



そう言っても千早は
信じてくれないだろ?



「美羽ちゃんじゃない」

念を押すように、
呆れながら言ったのが
逆効果だったかもしれない。


もしこの瞬間に時間が戻せたら、千早にちゃんと信じてもらえるように言えただろうか?



たぶん…

きっと言葉は見つからない。



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