1/2 〜危険なベターハーフ〜


遅くなりました!と
慌てて持ってくるだけで
胸が締め付けられるのは
もう目に見えていた。



…ああ、やっぱり可愛い。


なんだか、
「世界が俺に味方した!」
くらいのうれしさが、
そこにあった。


頑張ってくれるのに、
美羽ちゃんを独占したい、
なんてどうしようもない欲で、
彼女の時間を縛り付けた。



彼女の気持ちは
ここにはないのに。



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