ヌカ床ヤンキーとセレブ姫と吸血鬼執事の甘々胸キュン課外授業
パンも美味しいね
 アルスランは芝生にシートを敷くと、バスケットケースから白米おにぎりと漬物を取り出し、ミネバに向かって
「ほら、食えよ!」
と差し出した。
「アナタはまだわからないの!?私はそのような野蛮な食べ物など食しませんことよ」
「てめえ、漬物の素晴らしさがまだわからんのか!」
イライラしたアルスランはミネバの手を掴むと、彼女のくちにむりやり漬物をねじりこんだ。
「アッ!」
ミネバが思わず悲鳴をあげる。
二人の頭上に青空が広がっていた。輪郭のくっきりした白い雲が、小船のようにあちらこちらに浮いている。
「デッ・・・デリシャス!」
ミネバは打ちひしがれたように倒れこんだ。
< 1 / 6 >

この作品をシェア

pagetop