世界の説明書
 自分が変えるのではない、自分が変わるのだ。正人は静かに紅茶を味わっていた。ただ、出来る事を、目の前の者の為にするだけだ。たとえ誰かが、自分と名子を引き剥がそうとしていたとしてもだ。

 明子、見ていてくれ、お前があの様になった時から俺は、少しは強くなってるから。憎しみの心は持ち続ける事がおまえの為だと思ったけど、それじゃ誰も幸せにならなかった。だから、悲しみを乗り越えた上で必死に笑っていくよ。全ては俺達の為だからな。笑って待っていてくれ。世界に光が溢れているだろう。

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