世界の説明書
乾き
二郎は乾いていた。ある日、いつも通りばらばらになった肉片が映し出されているコンピューター画面を眺めながら、ペペローニピザを食べつつ、大好きな少女マンガを読んでいた時だった。ふと何かが自分のパンツの中を濡らした。えも言われぬ快感が全身を襲った。
それから二郎は電気信号を触覚でも楽しめるようになった。しかし、触覚は視覚だけの世界を愛しつつも、それは架空の妄想であり、ピザ同様、本当に肉体を満たすのは形ある目の前の物だと二郎は実感した。触角は直接的な行動を求めた。寒い、暑いを伴う触覚のめんどうくささが快楽を得た瞬間、(妄想は人から与えられるよりも自分で創りだすのと同じように)、二郎の本能が自ら動けと叫んだ。もっと触覚で感じたい、それと同時に、生まれてから食事以外で使ったことのない嗅覚も目覚め、見て、かいで、味わって、触って、と部屋にこもりきりだった二郎に二郎の感覚が囁く。「外に出ろ、外のセカイで己を満たすものを探せ」と。次に二郎がコンピューターで探した画像は男性器の先にアイスピックをつき立てられている写真だ。見ているだけで世の中の全ての男が痛みを感じる様な写真だった。突き出したアイスピックの横からミミズの様な何かがが出ていた。次は女性器の同じような場所に硬いパスタを突っ込まれている画像だ。それを見た二郎はおもむろに、鉛筆を取り出して、自分のまだ内臓の一部である下半身に突きたてた。体から2種類の液体が同時にでる快感が痛みを刺激に変化させた。二郎はとどまることなく、様々な方法を試した。コンピュター画面と向かい合い、自分を興奮させる事が出来る様々な画像、動画を貪る様に探しては、自分の股間を爆発させた。生きる喜びを初めて二郎は見つけた。生きるという事は、これを感じる事なのだと決定付け、文字通り、試した。新しい感覚を、呼吸をするのも忘れて探した。
二郎は乾いていた。ある日、いつも通りばらばらになった肉片が映し出されているコンピューター画面を眺めながら、ペペローニピザを食べつつ、大好きな少女マンガを読んでいた時だった。ふと何かが自分のパンツの中を濡らした。えも言われぬ快感が全身を襲った。
それから二郎は電気信号を触覚でも楽しめるようになった。しかし、触覚は視覚だけの世界を愛しつつも、それは架空の妄想であり、ピザ同様、本当に肉体を満たすのは形ある目の前の物だと二郎は実感した。触角は直接的な行動を求めた。寒い、暑いを伴う触覚のめんどうくささが快楽を得た瞬間、(妄想は人から与えられるよりも自分で創りだすのと同じように)、二郎の本能が自ら動けと叫んだ。もっと触覚で感じたい、それと同時に、生まれてから食事以外で使ったことのない嗅覚も目覚め、見て、かいで、味わって、触って、と部屋にこもりきりだった二郎に二郎の感覚が囁く。「外に出ろ、外のセカイで己を満たすものを探せ」と。次に二郎がコンピューターで探した画像は男性器の先にアイスピックをつき立てられている写真だ。見ているだけで世の中の全ての男が痛みを感じる様な写真だった。突き出したアイスピックの横からミミズの様な何かがが出ていた。次は女性器の同じような場所に硬いパスタを突っ込まれている画像だ。それを見た二郎はおもむろに、鉛筆を取り出して、自分のまだ内臓の一部である下半身に突きたてた。体から2種類の液体が同時にでる快感が痛みを刺激に変化させた。二郎はとどまることなく、様々な方法を試した。コンピュター画面と向かい合い、自分を興奮させる事が出来る様々な画像、動画を貪る様に探しては、自分の股間を爆発させた。生きる喜びを初めて二郎は見つけた。生きるという事は、これを感じる事なのだと決定付け、文字通り、試した。新しい感覚を、呼吸をするのも忘れて探した。