世界の説明書
 「いい、坊や。私達が彼等と一緒に仲良くなる、私たちが彼らと一緒に仲良くできる日なんて永遠に来ないわ。永遠に。人は何かを求め合う。相手に自分と同じくらいの能力を求めるの。自分の想像できる範囲。それも自分がコントロールできる範囲。私達は彼らの理解の外。人は自分の関心が無い事や物は見えなくするくせに、目に見えない物には必要以上に恐怖する。あなたはまだそれを分かっていない。 ごほ、ごほ、、」

「大丈夫、ママ?はらあんまり興奮したらだめだよ。もう分かったよ、ママ、ごめんなさい。ほらもう休んでね。あまり興奮すると咳きがまたひどくなるよ。僕はママの言い付けを破ったりしない。だから安心して休んでね。」

「ママこそごめんなさいね。ただ、あなたには分かって欲しいのよ。彼等と仲良くしても、苦労したり、傷つくの結局は私達なの。あなたはまだ、分からないだろうけど、彼等の世界は恐ろしい世界よ。人が人を殺し、奪い、騙す。その道具として彼らは私達を使うでしょう。ごほごほ、、ごめんなさい、、、、ママは、、少し、寝ます。おやすみ、坊や。」

「、、、、、、、、、、おやすみなさい、ママ。」
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