世界の説明書
今まで完璧のはずだった二郎の計画に目に見えない空気の通り道が出来始めていた。二郎はそんな事は気もかけず、次はどうやってあの男をあの子から引き離すか、小便まみれの死体の藤壺のような女性器をいじりながら考えていた。 彼がテントにもどってきた。
しかし、彼はもう二郎に自分を殺してくれとは頼まなかった。二郎は一言「無能なゴミめ、死ね。」とだけ告げてテントを出た。下半身が露になり、黄色い新鮮な液体にまみれている自分の母親の姿を見た彼の心は、人生で初めて一つの揺るがない目的を持った。
公衆トイレでナプキンを集める二郎の人差し指に、生まれるはずだった細胞、ミイラとなった卵がまとわりついた。
その全てを彼は見ていた。そして、母親の眠る桜の木の下で母との思い出に浸っていた。
しかし、彼はもう二郎に自分を殺してくれとは頼まなかった。二郎は一言「無能なゴミめ、死ね。」とだけ告げてテントを出た。下半身が露になり、黄色い新鮮な液体にまみれている自分の母親の姿を見た彼の心は、人生で初めて一つの揺るがない目的を持った。
公衆トイレでナプキンを集める二郎の人差し指に、生まれるはずだった細胞、ミイラとなった卵がまとわりついた。
その全てを彼は見ていた。そして、母親の眠る桜の木の下で母との思い出に浸っていた。