甘い記憶

お化け屋敷

−遊園地到着−

「ぅわ〜〜〜♪♪早く色んなの乗りた〜い♪…みんな早く早く!!」

そう子供みたいに言ってるのは杏菜だ。

桜達は小走りで杏菜の所まで行った。

「ねぇねぇ、桜♪最初何乗る??」

杏菜がうきうきとした様子で桜に聞いてきた。

「え〜どうしようかなぁ…杏菜は??」

質問を質問で返してきた桜。

「ふふっ私は断然…【お化け屋敷】〜!!」

「……え?」

桜は一瞬、頭の中が真っ白になった。

「お!良いねぇ〜お化け屋敷♪オレ賛〜成☆」

翔太が楽しそうに言う。

「俺はどっちでも良いよ!」

春樹が言う。

「あ、杏菜…お化け屋敷は最後らへんで良いんじゃない…?」

桜が声を震わせて杏菜に聞く。

「え??なんで?」

「いやっ…そのぉ〜…」

杏菜は、もしかしたらっと思い、桜に聞いてみる。

「…ふふ〜ん♪桜ってさ、怖いの苦手ぇ?」

桜はビクンと体を震わせた。

「な!!…えっと〜まぁ……はぃ。」

「へぇ〜♪じゃあオレが怖くならないようにギュウ〜ってしてあげる☆」

「え、遠慮しとこっかな…」

桜が少し距離を置いて言った。

「そんなことどうでもいいから!!お化け屋敷さぁ2人1組で行こうよ!そしたら大丈夫じゃない?桜ぁ〜、お願〜い!」

杏菜が必死に言う。

「ん〜…分かった、良いよ!」

桜が仕方なく言った。

「ヤッター♪♪ありがと〜桜〜♪さぁ!そうと決まればレッツゴー♪」

杏菜が急いでお化け屋敷の方へ向かった。

「あっ…待ってよ杏菜〜!」

桜達も急いで向かった。
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